健康食材ウコン
ウコンにはいろいろ特徴的な健康成分が含まれていることから、最近では単に食材としてだけではなく、ウコン成分配合の栄養ドリンク、健康ドリンク、サプリメントなどもたくさん販売されています。確かにウコンほど健康的な目的で利用されている食材は少ないかもしれません。
ウコンはショウガ科ウコン属の多年草です。英語名の「ターメリック・turmeric」もかなり馴れ親しんだ名称となっていますが、その歴史は古く、インド原産で、既に紀元前から栽培されていたようです。こうして伝統医学である「アーユルヴェーダ」やインド料理でも大いに利用されたのです。
ウコンは漢字で「鬱金」と書きますが、「鮮やかな黄色」という意味で、この黄色い染料の原料として広く利用されるのがクルクミンです。これは根茎に含まれているファイトケミカルの一種です。特に日本のカレー粉として利用されているのは、苦みが無く、オレンジ色の「秋ウコン」です。逆に苦くて黄色のは「春ウコン・ワイルド・ターメリック」です。
これでわかると思いますが、苦くて黄色いウコンはカレーには使っていないのです。東南アジア諸国では、インドネシア原産の特にクルクミンの含有量が多い薬効系の変種もあるそうです。ちなみに春ウコンと紫ウコンは同属の別種となります。
健康食品などに主に使われるのは春ウコン（生薬名：姜黄、キョウオウ）で、中医学漢方などに主に利用されるのが紫ウコン（生薬名：ガジュツ）です。こうした種類を区別するために、本来の一般的なウコンは「秋ウコン」と呼んで区分しているのです。